#ハロプロ歌詞写経 第7回 好きすぎるんだけど、少し不安な恋ーぎゅっと抱きしめて<FOREVER>ー
本日の楽曲「ぎゅっと抱きしめて<FOREVER >」ミニモニ。(2004)
・きっと当分 会えないね なんか 胸 詰まって 苦しい
・袖もって 放さない だって 時間ばっかり 過ぎてくもん…
当分というけど、たぶん1週間とか、でもそのブランクさえ苦しい。今日のデートも終わってほしくない。この主人公も彼が好きすぎるようです。
・次は絶対 泣かないと 約束したけど 無理みたい
ここでちょっと感じる「好きすぎるんだけど、どこか影のある恋」。主人公はなぜ泣いたのか?前回の『部活終わりに~』のような「好きすぎて泣ける」とはまた違う涙に感じます。
・BYEBYEの言葉 見つからぬままで ただ 目を見つめるだけ
これも冒頭の、デートが終わってほしくない気持ちが出ています。で、これはセンチになる夕暮れなのか?
・ねえ このままぎゅうっと ぎゅっと抱きしめて どこかに連れ出してほしい どこかに連れ出してほしい
この主人公の年齢がいくつくらいなのか?十分アダルトな恋とも読めるのですが、これミニモニ。の曲なんですよ。『クレアバ』然りアダルトな曲が詰まっているこのアルバムですが、まあ小学生も後半とか、中学生となれば結婚以外はやっちゃう人はやっちゃうよね、と思うのです。と考えてここでは小6~中2くらいの恋として読んでみる。で、「このままぎゅっと抱きしめて どこかへ連れ出してほしい」なんてその年代は出来っこないわけで、ドラマとか漫画とかでありがちな展開学んで、容易に現実にあるんだろうと思ってるんじゃないかな。と考えたらそうとう甘酸っぱいですよ!?
・ちょっとだけ 甘えたい だってずっと良い子でいたもん
主人公はたぶん長女。家でも妹・弟ばっかり甘やかされて、学校でも優等生演じて学級委員とかやってたんじゃないかな。そういう子が「良い子でいた」自分を崩す瞬間。
・そんでもって KISSして だって「だって私だけ好きみたいな気がする…」
1番で「袖もって」だった部分に2番で「そんでもって」!この自然に韻の踏む感じすごく良い!1番で「どこか影のある恋」と感じたのがこの「だって私だけ好きみたいな気がする…」。たぶん彼がすごい人気者で、よくモテて取り合いになっている。それで私と付き合ったからには絶対モノにしたい。ただその絶対の保証はない…彼がもっと素敵な人を好いてしまうかもしれない、という一抹の不安も感じる。
・思い出たちが また増えた デートのたんびに 増えてく
ちょっと影があるからか、思い出は増えてほしいけど、ほしくない、みたいな気持ちにも取れる。
・BYEBYEの瞬間 どんな表情か 見たいけど 怖い
見た瞬間、彼が解放された顔だったら怖いんですよ。寂しくいてほしい。さっきのセリフで端的に評された「私だけを好きでいてほしい」という気持ちなのかなと思います。ラスサビだと「ああ 見たいけど 怖い」と「ああ」が追加されている。もういよいよバイバイして、その瞬間の彼の表情を見なくてはならない。「見たいけど…わあああ見たくない!」という主人公の焦りを感じます。だから最後まで「どこかに連れ出してほしい」と。そうすれば「BYEBYEの瞬間 どんな表情か」を見なくて済むから。
と、読めば読むほどアダルトな恋とも、JCの甘酸っぱい恋とも読めるこの恋。ますますこの曲がミニモニ。の当時の客層は理解できたのか…?と考えてしまいますが(当時小3の自分は、まず理解まで至らないw)。これも一緒に聴いてるパパママがポロポロ泣いてしまっていたのか…。ただ音源で聴いても、当時のモーニングとかメロンとかとも違う、ミニモニ。っぽくはないけれども、ミニモニ。しか考えられない、とは思います。(でも愛ちゃんのソロバージョンも良い!)