#ハロプロ歌詞写経 第8回 答えは「いずれわかる」ー今はレットイットビーー

本日の楽曲「今はレットイットビー」松浦亜弥(2007)

今回は初めて非つんく♂曲です。作詞は久保田洋司さん。

・思い出すたび寂しいことは　思い出さないがいい　思い出ならばそれでいいが　この気持ちをどうしよう

「寂しい」というのは自発的なネガティブかなと考えるんです。1人で抱え込むもの。だから思い出すも出さないも、自分との向き合い次第、気持ち次第。でも消化できないとモヤモヤするのもわかる…。

・冷めた紅茶淹れ直し　花の水を入れ替えて　周りが整うほどに　一人取り残されてく

これはこのまま、周りを整えていくうちに、整ってないのは「私」だけと気づく。

・明日は今日よりも　思い出すことが多いのでしょうか　いいえそれとも　忘れてることが多いのでしょうか　いずれわかることならば　今は　風に任せましょう

この曲の「私」は急ぎ過ぎて疲れちゃってる人なんじゃないかな。現代人です。落ち着こうと意識しても、まだ名残で急ぐときもある。だから明日、あるいはもっと先を不安に感じてしまうかもだけど、明日は読めないんだし考えても仕方ない。「いずれわかる」んだから、今はゆっくり「風に任せ」整えていく。

・思い出すたび悲しいことを　忘れ去ってもいいの？　同じ間違い起こさぬよう　悲しくても忘れずに

1番の「寂しい」よりは「悲しい」ほうが傷が深い気はします。時に他の誰か・物を痛めてしまいますし。だからこそ、ここは曖昧にせず「忘れずに」と強めにアドバイスをしている。

・温めに張ったお風呂に　少し長めに浸かって　静かな気持ちになって　一人考えるも良い

これは現実的に効くやつ！湯船浸かってリラックスしてるときって気持ちいいですよね。。これは本当にリセットできます。

・明日は今日よりも　心ごと大人の私でしょうか　いいえそれとも　体だけ大人の私でしょうか　いずれわかることだから　今は　時に委ねましょう

まずこの『ダブル レインボウ』というアルバムって、当時20才ぐらいのあややが、自分の歌いたい歌詞やメロディをオーダーして作られたアルバムなんですよね。「私」が20才とすると、成人とはいえ自分が大人なのかも分からない年齢。ハタチになって途端に大人になるものでもないですしね。その答えも「いずれわかる」。不意に何年もかけて感じるものだと思います。焦っても背伸びして大人になろうにも、仕方がない。

この歌詞、色んな人に読んでほしいんです。端的には、僕が初めて歌詞というものを意識した曲。何回か書いてますが…以前メンタルもフィジカルもものすごいしんどかった時があって、その時に買ったアルバムだったんです。買った時がちょうど自分もハタチで、こんなにも的確に、かなり近いところで導いてくれる歌詞があるのかと、本当に救われました。何回も聴いて泣いたり、安心して寝落ちしたり。生き急ぎがちな現代、ここ最近もまだ緊張感解けない世の中ですが、疲れちゃったなって人に届いてほしい一曲です。