かのでぃー備忘録

ハロヲタのひとりごと。Twitter→@kanodi_

#ハロプロ歌詞写経 第24回 静かな愛の提案ー結婚しない二人ー

本日の楽曲「結婚しない二人」松浦亜弥(2009)

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作詞はKANさんです。


・君がほくを頼って ぼくが君を支える

・君がぼくを叱るように ぼくは君に甘える

交際している男女の物語、主人公の「ぼく」は30代くらいでしょうか。ちょっとリッチなカップルに見えます。「君」は「ぼく」を叱るけど頼ってくれる。「ぼく」は「君」に甘えるけど支える。二人のちょうどいいバランスが伺えます。

 


・欲しいものはほとんどもう君は持ってるはず

・あと何が欲しいのと詰めよるぼくに 君は勝ち誇るように言った 「理屈ぬきの強引さだけよ」

この部分ドキッとします。「ツーシーターの外車」「トスカーナのワイン」さらに「堅めの肩書きに ジェントルなボーイフレンズ」と、リッチなプレゼントをされているにも関わらず、本当に欲しいものは「理屈ぬきの強引さ」とお金が買えないスピリチュアルな部分。「ぼく」も言われてドキッとしたと思う。

 


・二人はfree 時間もスタイルも いつでもfree 縛らず邪魔されず すべてがfree

恋愛や結婚の歌というと、好き・愛してると深い愛とか描かれがちですが、この曲は一線を画す「二人はfree」。愛はあるけれども、お互いの生活や仕事・性格を尊重しあう、そんな愛の形。

 


・人間愛こそすべてと今も昔も誰かが歌う ぼくらにとってそれは 点数に追われた受験生達の 現実逃避的理想論としか思えないけど

だからこそ、フリーな二人にとっては「愛こそすべて」ではない。生活や仕事などお互いに大切なもののほうが「すべて」だと思っている。

 


・君と交わす言葉に ◯か×をつけたら 父兄呼び出されても 仕方ない程度の成績だろうねきっと

二人の会話はくだらないことしかないんだろうと思います。どうでもいいことを話せるくらいの関係。

 


・二人はfree 言葉にしなくても いつでもfree 静かな愛がある

当たり前に「静かな愛」があるからこそ、くだらない話もするし、二人は別れないでいられる。「まわりに変だと言われながらも」というフレーズにもあるように、一般的なベタベタな恋愛ではないから世間的には変に思われる、でもそのスタイルこそ「ぼくなりに君を愛してる」ということなのです。

 


・二人はfree ときどきはキスして いつでもfree もちろんその先もする それでもfree 今の仕事にプライド持てる限り ぼくたちはこのままイーヴン

・急にベイビーでもできない限り 二人はこのままイーヴン

結局「愛」より「仕事」の方が大切だから、とりあえずの愛の形はするけれども「二人はこのままイーヴン」。何度もですが、恋愛や結婚はベタベタすることが全てではないと。今や事実婚夫婦別姓など、結婚一つとっても色々なダイバーシティがありますよね。結婚式も必ずではないですし。恋愛にしても十人十色のやり方がある、それぞれが愛し合ってるならベタベタでもフリーでもいいじゃないかという、静かな愛の提案です。