かのでぃー備忘録

ハロヲタのひとりごと。Twitter→@kanodi_

#ハロプロ歌詞写経 第2回 信じたくない、燃えて消える「私の全て」ー赤い日記帳ー

本日の楽曲「赤い日記帳」あか組4(2000)

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・今日のあなたは少し優しく感じました 出会った日を憶えていてくれました

この部分で「憶えて」という表現がなされていますが、「覚えて」とは何が違うのか?漢字辞典で引いてみると「覚」=「外から触れて意識する」…そういえばこうだった、くらいのニュアンス。対して「憶」=「心の中に保ち忘れない」…何年経っても絶対に忘れない、のニュアンスだそうで。「聞く」と「聴く」のニュアンスの違いに似ていますね。

 


・もうすぐこの赤い日記帳も二冊目を 買いにいかなきゃいけない(けど)迷っています

・他に好きな女性(ひと)でも出来たのですか 日記には書けるのに聞けません

この辺りは「赤い日記帳」がなんなのかを解明しなくてはなりません。

 

・愛がいつまでも燃えるように 赤い日記帳を買ったけれど 愛は燃えるから消えるのですか 教えてくださいねぇねぇあなた

この主人公が持っている「赤い日記帳」は「彼との思い出帳」だろうと。勝手にではあるけれど、熱い愛に憧れて「赤い日記帳」にしたけれども、その炎が消えてしまうなんて買った時は全く考えてなかった。

だから、「他にスキな女性でも出来たのですか」=最近、彼は私に心あらずの状態

「もうすぐこの赤い日記帳も二冊目を 買いにいかなきゃいけない(けど)迷っています」=続かない予感がしている

「今日のあなたは少し優しく感じました 出会った日を憶えていてくれました」=出会った日を憶えていてくれた(忘れないくらい留めていてくれた)ことで少しでも安心したかった。

と、サビまでの歌詞が一気に解釈できるのです。

だからこそ「教えてくださいねぇねぇあなた」に対して、主人公は彼に「そうじゃないよ!」って言ってほしいんです。

 


・今日のあなたもなぜか優しく感じました なのにどこか寂しい瞳をしていました

主人公は「愛が燃えて消える」ことを信じたくないから、また次も彼と会う。でもやっぱり彼はもう心がない。

 


・もうすぐ誕生日だけど会いたくないと わたしが言い出したらどうしますか

誕生日って2人で過ごしたいイベントなわけで、恐らく彼も今までは迷いなく会ってくれていたんだと思う。だから「会いたくないとわたしが言い出したら」彼には「ちょっと待ってよ!」って引き止めてほしいんです。

 


・愛にいつまでも赤い糸を 結んでくのは難しいですね 愛が燃え尽きたその次には わたしはどんな日記帳を(選べばいいの…)

とはいえ、もう彼とは破綻するだろうと、その道は避けられないと悟る。でも「愛が燃え尽きたその次」なんて考えられない。彼との「赤い日記帳」が「私の全て」だった。主人公はきっと純粋に恋をしたかった子なんだと思います。もしかしたら、やっと出来た彼だったのかもしれない。だから彼を大好きだし、尽くしてあげるし、燃えるように愛していた。それがまさか消えてしまうなんて…。これが冒頭の「Hey, I’m afraid to ask you~」のセリフの意味であって、結局主人公は「Still, I love you more.(それでも愛しています)」と、この時点でもきっとそう想っていた。最後の最後にもう一度「教えてくださいねぇねぇあなた」と問うけれど、もう彼からの返事は聞けないまま、残酷にも「愛は燃えて消えて」しまうのです。

 


他にもストックはあるのですが、この歌詞を写経した昨日、改めて解釈して聞き返して…としてたら、あまりにも悲しすぎて涙は出るし気は沈むし、これはもう早めに世に放出して解毒しないと気が持てんと思い2回目の曲としました。そりゃ中澤さんも泣くわ(参考)。14才のごっちんもなんとか理解できてたというのも凄いですが(とはいえ大変だったらしい)。切ない曲を書きたいなと軽い気持ちでしたが、いきなりヘビーだった。お食い初めが二郎だったみたいな感覚。たすけて有澤ちゃん