モーニング娘。'21 コンサート Teenage Solution ~佐藤優樹 卒業スペシャル~@日本武道館 感想
12/13はモーニング娘。2年ぶりの単独コンサート、そして佐藤優樹ちゃんの卒業公演でした。
モーヲタとしてはこんなに単独コンを待たされる事ことは今までなく、まーちゃんのヲタクではないけれども、とにかく単独が観たい、その一心でいました。
前日も気分を高めるため…というよりは落ち着けるために2019秋の代々木のDVDを見返してましたが、「明日モーニング娘。だけ聴いて良いんだ…」というのが妙に不思議な気持ちでした。
仕事も休み取って、お昼過ぎに武道館に着いたとき。例の正面の看板を見て、ワクワクなのか、ドキドキなのか、これも形容できない気持ちが込み上げてきた。考えてみたら、こんな早い時間から武道館に居たのは香音ちゃん卒業以来。5年前の感覚をすぐ近くに思い出した感じでした。
北の丸公園で休んで、日が暮れて、武道館の周りにたくさん人が集まってて…というのも、すごく久々だった。
武道館に入って、BGMでモーニングの曲のインストがずっと流れていました。もうその時点で嬉しい…。見渡すとエメグリのTシャツがたくさん。
OAは研修生ユニット改めてOCHA NORMA『デート前夜狂想曲』。不思議な曲ですが、三噛みくらいしたら分かるんだろうなぁ。前日の研修生発表会でお披露目されたばかりの2人も挨拶だけ登場。
BEYOOOOONDS『フレフレ・エブリデイ』。こちらはコロナ禍の救世主・西田汐里さんの姿を観て泣いた。ひなフェスぶりだったので。いつもありがとうございますの気持ちで泣いた。
BGMは『時空を超え 宇宙を超え』で最後を迎える。昨年の同じ時期・同じ場所でのバラードハロコンで唯一14人で披露した曲。そこからの繋がりを意識させたのかな。
いよいよ本編。登場の仕方もすごくかっこいいの。メンバー紹介があってこそモーニング娘。のコンサート。声が出せない代わりに、まーちゃんのところでは割れんばかりの大拍手。
1曲目は最新シングル・コンサートのタイトル曲『Teenage Solution』。14人で踊っていることにもう感動してしまって「単独できてよかったね…」の気持ちでグッときて泣いてしまった。
MC挟んで『女子かしまし物語(モーニング娘。'21 Ver.)』。この位置にかしましなんて珍しいですが、「娘。’21を観てくれ!!」というメッセージはこの後のセトリからも伝わります。
『I surrender 愛されど愛』『ナルシス カマってちゃん協奏曲第5番』あたりの定番、『純情エビデンス』は初めての単独、そして『Are you Happy?』『ロマンスに目覚める妄想女子の歌』。ここ最近は加賀楓さんのことを観る機会が多かったですが、今まで観たのはあくまで「個としての加賀楓」で、今回やはり「モーニング娘。の加賀楓」が好きだなあと実感。
アルバムより『愛してナンが悪い!?』『泣き虫My Dream』初披露。今まで聴覚でしか情報がなかったのが、コレオグラフが付いて、歌割が可視化されて、現場の空気感も付いてきて…視覚や触覚の情報が付いて、「ライブで曲が育つ感覚」を久しぶりに味わう。『ギューされたいだけなのに』は、つんく♂の真骨頂で素晴らしく好き。新曲『ビートの惑星』、ラストの定番になるかな?と思ったのは、中盤で入れてきたのは、まーちゃんのつんくリスペクトの影響か。
アルバムの少人数曲『二人はアベコベ(譜久村・牧野・羽賀・北川)』こんなかわいいっけ!?みたいな新感覚。『TIME IS MONEY!(佐藤・野中・横山・山崎)』も、まーちゃんが居るうちに出来てよかったね…!!現場で聴くとすごくかっこいい。『信じるしか!(生田衣・石田・小田・加賀・森戸・岡村)』は音源では不思議な曲でしたが、キレキレのダンスが付いていて、そういう解釈なのかと納得。
そして『泡沫サタデーナイト!』。座りながらでもフリコピしてましたが、「この振り踊っていいんだ…」と許された気持ちになって、また涙。
アップフロントの本気ことメドレーは『青春Night~Help me!!~One・Two・Three~Tokyoという片隅~君の代わりは居やしない~愛の軍団』という、よりどりみどりなラインナップ。今までだとまたかよ…みたいな曲たちですが、2年ぶりだと全てを許せるというか、ただ聴けるだけで有り難い。ここまでの構成を振り返って分かるのは、10期加入後の曲しかないこと。まーちゃんが一から解釈した曲たち、それを悔いなく歌い切りたい気持ちを、最大限に詰め込んだセトリなのです。
ラストスパートはアルバムから『このまま!』『恋愛Destiny~本音を論じたい~』こういうラストに向けてアゲられるような、元気な曲・かっこいい曲が与えられてホントよかった。そして『What is LOVE?』なんかもうコレがないとモーニングのコンサートじゃないですよね。うれしかった。
本編が終わりエメグリに染まる会場、声なき声のアンコール。まずは全員で『よしよししてほしいの』そして『わがまま 気のまま 愛のジョーク』。卒コンだとアンコ明けで卒業セレモニーが定番ですが、ニューノーマルの影響か。個人的には「いつも通りの楽しいモーニング娘。の単独コン」としての構成で嬉しかった。『わき愛』は以前クラップのみでの見方に戸惑いましたが、今回は自然と揃っていて、人間どんな環境でも順応していくんだな…という気持ちに。最後の”佐藤優樹 魂の叫び”も素晴らしかった。
再度アンコール。まーちゃんコールを事前募集→MIXしてスピーカーから流すという新しい形のアンコールでした。
再度出てきたまーちゃんが話し出したのは「一か月前に味噌汁を作ろうとして、糠と味噌を間違えた」話。突拍子もない話だな…wとは思ってましたが、考えてみれば病気で暫くコンサートに出れてなかった期間があった、だからこそ「一か月後の今日、この光景を観れている」ことの深い想いがあったのかな、と解釈しました。黒基調にエメグリのラインストーン、卒業衣装のコンセプトは「皆さんが観ている光景」。本当に素敵な感性だと思います。
最後に1人で歌う曲に選んだのは『笑顔の君は太陽さ』。会場を見渡しながら歌い、間奏で「大好きなメンバーに感謝を込めて拍手! 支えてくれた全スタッフさんに拍手! そしてこの空気を作ってくれた皆さんに拍手!」と盛り上げる。
そして…「つんく♂さん、私にたくさん素敵な楽曲と出会わせてくれて、本当にありがとうございました!」この言葉を聴いた瞬間、涙がどわっと出た。それはこっちの言葉だよ…って。たくさん制限された世の中で、それに限らずその前の人生も、嬉しいとき、悲しいとき、上手くいかないとき…支えられたり、無気力だけどとにかく聴いてみたり、訳わかんなくて笑ったり。色んな中に必ず側に居たのが、つんく♂の曲。その気持ちを、声を大にしてまーちゃんが代弁してくれた。
その言葉の後、メンバー全員が出てきて、輪になって歌ってるのを観て、もう涙が止まらなくなった。この抑圧された2年間からやっと解放されたんだ、一番大好きなグループを観ていいんだって。その歌う姿が、もう堪らなく嬉しかった。終わった後も肩が震えるくらいに泣いた。まーちゃんが「みんな早く帰らないと!」って出てこなかったら永久に泣いてたかもしれない。今回は出来なかったけど、「娘。最高!」の気持ちでいっぱいだった。
ただひたすらに「観れて良かった」という気持ちしかないコンサートだった。一番好きなのはモーニング娘。だし、深い深い根元にあるずっと変わらない気持ちだと思っている。今回観てみて、意識はしないけど自分の中に足りなかったものが満たされた感覚になった。帰り道でもそういう会話を聴いて、自分だけじゃなかったんだなとも感じた。次があるかは現状分からないけれども、また大好きなモーニング娘。を観れるように、一歩一歩踏み出していこう、って思ってます。素敵なコンサートを、本当にありがとうございました。