かのでぃー備忘録

ハロヲタのひとりごと。Twitter→@kanodi_

#ハロプロ歌詞写経 第32回 彼を信じてみる、ことにするー赤いフリージアー

本日の楽曲「赤いフリージアメロン記念日(2003)

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・あなたの愛は おみやげの花束 AH   私がスネてる日には タイミングよく買ってくる

・そんな優しさ 初めのころだけね AH つまらない映画よりも 現実はただマンネリね

・「他に好きな人が 出来たの ごめんなさい ウソを言ってみたら どうするの?

主人公の「私」は付き合ってちょっとした頃の女の子です。初めのころはフリージアの花束を買ってきてくれたけど、最近はあんまり…になってしまった。だから「他に好きな人が 出来たの ごめんなさい」とウソをついて、彼の気を引いてみようという作戦です。

 


・いつまでも Ah 赤いフリージア プレゼントすると誓ってよ もうすぐ一年になるわ 二人出会って もうすぐ一年になるわ あなた愛して…

ウソを言ってみて、スネたシチュエーションを作ってみて、またフリージアの花束をプレゼントすると言って欲しい(なんなら買ってきてほしいのかも…)。もうすぐ一年というところで、彼女は彼に出会った時の気持ちをまた取り戻してほしいんです。


・あなたの夢は 歩きながらバーガー ねえ たった今の気分でしょ! もっと真剣に答えて

彼はこの通りラフに考えるようになって、受け答えとかもテキトーになっている。彼は「こんくらい気楽で良いじゃん」って思ってるんだろうけれども、彼女はテキトーに受け流されたら不安になりますよね…。

 


・なんども確かめてた あなたを好きな意味を 結局答えも出ずに デートをしてる

好きな意味が何なのかもわからないけど、見失いそうだけど…でも答えのない「好き」なのかもしれない。好きなものに理由なんていらないのかも、と思え始める。

 


・純潔の Ah 赤いフリージア 幻ならばそれでいい 信じることにするわ 二人の運命 信じることにするわ 赤いフリージア

またスネてみるけど、例えフリージアの花束が出てこなくてもそれでいい、くだらないやり取りが出来る彼がただ好きなんだ、と思えるようになった。結ばれるべくして結ばれた運命、そう信じてみる、ことにする。

しかしラストに「いつまでも Ah 赤いフリージア プレゼントすると誓ってよ」の部分がリフレインされ、「信じることにするわ 赤いフリージアで締められるように、彼女はそれでも花束が出てくることにちょっと期待してるんです。花束が出てきたら愛は本物だと。一年愛したんだから、やってくれるよね…?とも信じてる。もしかしたら記念日が近いのかも、その日に出てきたら嬉しいですよね。そんな彼をまだ信じてみる、ことにした彼女。花束が出てくることを祈って…! 

JAPAN JAM(5/1 モーニング娘。’22)@蘇我スポーツ公園 レポ

5/1はJAPAN JAMへ行ってきました。モーニング娘。のツアーが落選してしまったので、何が何でも行きたいということで行きました。しかしながら直前に加賀楓さんが体調を崩しまさかの欠場。推し不在だと普段ならじゃあいいや、ってなるんですが、今回はとにかくモーニング娘。が観たいと。加賀さんの代わりは俺がなるくらいの勢いで、行くことにしました。

 


会場は千葉・蘇我スポーツ公園。東京からのアクセスも最高、駅から歩いて行けて最高、ロケーション最高でした。始まる前、楽しみすぎてヤバかった…こういう感情になるの何年ぶりだろうと。考えてみたら久しぶりの立って観れるモーニングの現場なんですよね。声は出せないけど、でも楽しみだった、楽しみすぎた。この日は自然と加賀Tに袖を通した。周りにも沢山、赤いTシャツ。加賀ヲタの愛を感じた。

 


芝生の上で広々と待っていると通り雨。合羽持ってきてないな…と思いつつも濡れてでも観てやる!みたいな気合いが入る。雨は出番前に止む。そして出番。いかにも大久保薫さんサウンドなOverture、いよいよモーニングを観るんだと高まる…。

 


そして出てきたモーニング娘。米粒でも見えた、3人ごとの縦列。「HO~ ほら行こうぜ!」でテンションブチアゲ。『ザ⭐︎ピ~ス!』から始まりました。フリコピしようにもワンテンポ遅れるのが大規模会場ならでは。

短いMCを挟み新曲『大・人生 Never Been Better!』これがあまりにも良曲すぎる。。(『笑って!YOU』とかに雰囲気が似ているかも)。ラストのポーズからそのまま『ジェラシー ジェラシー』久しぶりのフル、『Rich Young girly 細い』の部分も久々に聴いたな…w 13期の曲だけど、よこやん・ちぃ・15期がカバーしてました。続くは『泡沫サタデーナイト!』っでもう好きすぎて呻いた。DJのあかねちんもアガった。。久しぶりにのびのび踊れるのが楽しくてしょうがなかった。

そしてクラップを煽りそのまま『TIKI BUN』でイントロ即跳躍。気持ち良すぎる入りだったしフェスでチキブンやると思わなかった。。そして『Teenage Solution』この曲が外の風を浴びたのは初めてですね。加賀さんパートをカバーしたのはあかねちん、かつて後輩として指導してくれた加賀さんのピンチを救った…!チェルもまりあも、12期がすごく頼もしいなと思った日。

恋愛レボリューション21』はインストがUpdatedだったので久々踊れる!と思ったら振りはオリジナル版!周りの一見さんでも踊れるのが、さすがこの曲の魔力。

さらにフェスといえば『I Surrender 愛されど愛』、新曲から『恋愛Destiny~本音を論じたい~』そして『What is LOVE?』でブチ上げていく。

熱が冷めやらぬ中、フクちゃんがラストの曲だとしんみり話し出す。これは絶対にあの曲だ、もう分かってしまってこの時点で号泣してしまった。そしてインストのキーが歌い出しに近づく。最後の曲『I WISH』。聴いてて涙が止まらなかった。サビ前でみんなで空を指さしたり、当時の振りを踊れたり、この曲でこんなにも泣けたり。22年経って、幼稚園児だった自分が大人になって、この曲を、ピ~スや恋レボも含めて、ライブで体感できていることが正に「人生って素晴らしい」と心から、心から感じた。

 


終わった後も放心状態で気抜くと涙が出そうで。本当にこのライブが観られて良かったなと思えた。加賀さんは居なかったけど、モーニング娘。という集団が大好きで、楽曲が大好きで。だからこそこんなにも感動できた。今の12人のパワーが複合されて襲ってきたというか、そんなライブだった。今回も言えなかったけど、やっぱり「娘。最高!!!!!!!」なんだ。

#ハロプロ歌詞写経 第31回 乙女心に重ね合わせた人生讃歌ーSay!Hello!ー

本日の楽曲「Say!Hello!」ハロプロ研修生(2014)

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・本音なんて実際 口に出来ません まじめぶったあの子だって 夜遊びが 得意かもしれません

・たった10年前の雑誌 ファッションも笑えるし 「流行」って小悪魔に負けるな

この曲の題材は「女同士の戦い」なわけです。研修生と同学年くらいの中学生・高校生の、女同士の戦い。ここでいう「本音」とかって恋の駆け引きとかのことなんじゃないかな。

 


・地球がDiscotheque 戦え乙女チック 無駄な経験なんてひとつもない

・人生ってドラマティック 奏でろMy Music やってみなきゃわかんない 人生の結果もあるから Say!Hello!

恐らく遊びやデートの前で、服選ぶのもどうしようってなっちゃってる。でもそんなの我流でいい。その服着て相手がどうおもうかなんて「やってみなきゃわかんない」でしょ!って。どうであれ「今出来る 100%」で色々やってみなよ!と背中を押します。

 


・初恋なんて実際 そんな叶いません 遊び慣れたあの子だって 純情な 気持ちかもしれません

・なぜか伸びない身長に おでこの赤ニキビ 悩みはこんなにあるけれど

遊び慣れてる子もファッション感覚でずっと付き合ってるんじゃなくて、ほんとはその都度キュンキュンしてるのかもしれない。あなたが初恋でビビるのは正常です!

 


・地球がDiscotheque いつかはロマンチック 他人がよく見える人間心理

・人生ってドラマティック 青春ってミステリック 結果だけが全てって 思えないくらい充実 Say! Hello!

恋とかそんな叶わないけど、叶わせるためにしたアレコレの努力も無駄じゃないし、楽しいって思えちゃう。ニキビがあろうと背がちっちゃかろうとジェラってるその感情も全て「青春」なんだと。

あくまで本題は中高生の乙女心を歌っていますが、そこに力を委ねた人生讃歌なのかなとも思います。大人になっても女同士も男同士も戦うし、仕事でアレコレ悩むのも「青春」なのかも?そういう意味での「人生ってドラマティック」なのかなと考えます。

#ハロプロ歌詞写経 第30回 夢見るだけじゃなくて結果を出そうぜーHey! Unfair Babyー

本日の楽曲「Hey! Unfair Baby」モーニング娘。'21(2021)

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【ハロ!ステ#311】J=J DAY LIVE映像、モーニング娘。'19 LIVE新曲 スタジオレコーディング音源初公開!ハロプロ研修生紹介Movie MC:金澤朋子&工藤由愛 - YouTube

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・かった! すればよかった しなきゃよかった はじめて事は ストレスばっか 不幸一人で背負ってる感じだわ 人生 脱却!脱却!「変わらなきゃ!」

初めてのことで先が見えなくなってしまったとき、自分だけしか見えない。こんなにつらい思いをしてるのは自分しかいない、みたいに思えてしまう。そこからの「脱却!脱却!「変わらなきゃ!」」。

 


・笑顔ん勝る敵は無い 無欲ん勝る媚薬も無し 楽して儲かりゃしない 苦労するだけが美学じゃない Are you OK?

対比が面白い部分です。笑顔のパワーは何にでも効く⇔欲がないと媚薬は効かない。楽して儲ける⇔苦労して儲けるだけが善ではない。この世の条理・不条理の「ちょうどいい」のバランスを取ることが大切なんだというメッセージかと思います。

 


・夢見るだけなんてまったくまったくまったく そんなのナンセンス そうじゃないぜ 結果出そうよ 未来にゃ無限の可能性 What do you wanna do?

「夢見るだけ」ではなく、実際に行動して「結果出そうよ」それが大切なんだと。一歩踏み出せないときなんかに背中を押してくれるフレーズです。

 


・What’s up? 大丈夫かな これで良いかな あっちにすりゃ よかったかな 過去なんて簡単に書き換えれるに 後悔ばっか…「変わらなきゃ!」

優柔不断な自分、後悔する選択をする自分、たとえ正しい選択でも後悔してしまう自分…そこからの「変わらなきゃ!」

 


・病は気からと言うけど 元気も気からって知ってるかい 損してもすべき事と 大金でもすべきじゃ無い事 判断 むっずい

ここもまた「判断 むっずい」ような対比の場面。不調も気から⇔好調も気から。リスクを負ってでも経験すべき場面⇔リスクを負わなくても経験しなくていい場面。その判断の難しさ。

 


・結果にとやかく言うのは言うのは言うのは アンフェアBABY 任せたと 言ったなら ケツ拭くもあんただろ Do you know?

結果だけが全てじゃない、その過程も見てほしい。それも知らずにとやかく言うのは違うだろ?ということ。ああだこうだ言われて、言われたくなくて躊躇するより、何事も好きなようにやってみなよ、というメッセージにも聞こえます。

 


・さぁ この場面の運 信じて うまくいくなら 今しかない 普段運が無いなら尚 Because So 弱音吐くな 諦めるな 不吉ばかり発言すな 悪い結果呼び込むぜ

一曲通して背中をガンガン押して、冒頭・中盤・ラストと挟むこのフレーズ。中盤では「見比べるな 陰口すな 他人は他人な 妬むんじゃない 自分だけが特別でいい」とまで言っています。

ここまで準備整ったら、あとは行動するのみ。ラストのこのフレーズで「行ってこい!」と送り出すような強い力で、スタートに立つ人の背中をさらに押してくれるのです。

#ハロプロ歌詞写経 第29回 実は深夜の孤独な誓い?ー桜チラリー

本日の楽曲「桜チラリ℃-ute(2007)

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・スキになるの 怖いなんて 始まりの頃はね… だけどあなた 全部全部 受け止めてもくれた

・たとえ今は分からない ことがあるとしても 笑える日が来るんだから

春らしい「始まり」を歌った曲ですが、その苦さや怖さを歌うAメロです。それが恋でも仕事でも学校でも、始まりは苦く怖い。でもいつかは「笑える日が来るんだから」℃-uteにとってもメジャーデビューの「始まり」の曲。ここで「全部全部 受け止めてもくれた」その「あなた」は、つんく?マネージャー?メンバーから見たらファンだし、ファンから見たらメンバー、という撮り方もアリか?

 

桜チラリ 見上げれば 美しい 夜空に溶けてゆく 私たちは いつまでも 手をつなぐ かわいい恋をする

春の曲、といえど、この「私」が今見えている光景は夜空なのです。それで、一人でいるのではないかなと。夜の帰り道で桜が舞っている。そこで「かわいい恋をする」と私の中で心に決める。1日の終わりでクタクタなのか、それともデートの帰りかで、その決心のニュアンスが変わってくると思います。

 


・夢を見たわ あなたの夢 つれなくしないでよ ちょっとばかし やつあたりね 夢の話なのに…

夜道で決心した「私」が、その晩に夢をみる。その中でちょっと「あなた」がつれなくしてくる。夢の中でやつ当たってる。

 


・とにもかくにも明日まで 会えない現実 切ないけど幸せです

それで夢に起こされてしまって、深夜にアレコレ考えてる。明日まで会えない寂しさ、でも明日に会える幸せ。

 


桜チラリ 涙など 似合わない このまま抱きしめて 桜チラリ いつまでも すぐそばで あなたを見ていたい

でも明日まで待ってないで、本当は今すぐにでも側に居て欲しい。深夜の独りの寂しさが、分からないなりの「始まり」の苦さや怖さを掻き立てしまっているのでしょう。こんなに明るい春の曲なのに、根底は深夜の孤独…?と思ったら、元々は「雪がチラリ」という歌詞だったそうで。それだと辻褄が合うかも!

#ハロプロ歌詞写経 第28回 どんな時代も気軽に行こうぜーLOVEマシーンー

本日の楽曲「LOVEマシーンモーニング娘。(1999)

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・あんたにゃ もったいない(fu-fu-) あたしゃ本当 NICE BODY 自分で いうくらい タダじゃない!じゃない?

あまりにも有名な出だし。簡単には「こんな私に気づかないなんてもったいない!」とアピってるのですが、そんな「あたし」も流石に自分で言って「え、そうだよね?」ってなっちゃってる。

 


誰にも 分からない 恋愛って いつ火がつくのか DYNAMITE 恋はDYNAMITE

・どんなに不景気だって 恋は インフレーション こんなに 優しくされちゃ みだら

今のコロナ禍でもそうですが、恋愛ってどんな状況でも絶えず起こるものだと思うんです。不景気でも、接触減になっても、その時代のやり方を見出して人は恋愛する。いつもどこかで爆誕している、恋という「DYNAMITE」

 


・明るい未来に 就職希望だわ

それに続くこのフレーズ。ここでは、恋することは「明るい」行為なのです。

 


・なんだか もの足りない(fu-fu-) どこにいたって 愛してて欲しいわ 自分で 伝えるの 恥ずかしいじゃない!

ここでは「あたし」がちょっと寂しくなってる。寂しいって自分で言うのも恥ずかしいし、「寂しいことくらい分かってよ!」みたいな、ちょっと怒ってる感じにすら思える。

 


・誰しも 気づいてない(fu-fu-) 恋愛って 夢の落とし穴 MYSTERY 恋はMYSTERY

・そんなの不自然だって 恋のインサイダー それでも上手にされちゃ あらわ

恋を秘密裏に進められるとジェラシってしまう。あの人といつのまに!?とかってなるとショックですしね。夢の中にある、恋という「MYSTERY」

 


・幸せ来る日も キャンセル待ちなの?

ここでは、恋することが「難しい」という感覚で捉えられています。「恋はインフレーション」とはいいつつ、「恋のインサイダー」だって起きる。恋は簡単に手に入れられそうで手に入れられないもの。

 


・日本の未来は(Wow×4) 世界がうらやむ(Yeah×4) 恋をしようじゃないか! (Wow×4) Dance! Dancin’ all of the night

あんたの笑顔は(Wow×4) 世界がうらやむ(Yeah×4)  夢があるんじゃないか!(Wow×4) Dance! Dancin’ all of the night

モーニング娘。も(Wow×4) あんたもあたしも(Yeah×4) みんなも社長さんも(Wow×4) Dance! Dancin’ all of the night

サビは思いっきり明るく希望を持ってる。端的に「みんな恋して踊りまくろうぜ!」みたいな。どんな時代だろうと恋して踊りまくればイイ感じになると。乗り切っていこう、みたいなスタンスじゃないのが良いですね。意図したか分かりませんが、自作『恋のダンスサイト』の「同じ人なら 踊ろぜ ワイヤイ」にもリンクする部分があります。そして「あんたの笑顔は 世界がうらやむ 夢があるんじゃないか!」は、お得意の「一人一人が世界を変えられる」というメッセージ。「夢があるんじゃないか!やってみなよ!」みたいなスタンスに感じます。色んなこと気にしすぎてしまう人も多いしそんな世だけども、みんな気楽に気軽にやっていこうぜ!というメッセージはいつになっても響くと思います。

アイドルヲタクが観た、初めてのお笑いライブとR-1グランプリ

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前職を辞め束の間のニート期間…が、そのまま自粛期間っぽくなってしまった今年2022年の始まり。外出していいものなのかとモヤモヤし続ける日々、ボケーっとYouTubeでよく観てたのがお笑いの動画だった。考えてみたらクソほど忙しかった前職時代、アイドルの動画見る合間で、お笑いの動画も不意に見るようになってたような気はする。小学生の頃は「爆笑レッドカーペット」「爆笑レッドシアター」とか「エンタの神様」とか、違法アップロードされたその動画で大爆笑していた。その影響でジョイマンの毎日ラップが帰宅後ルーティンとなっていた時期もあった。

 

余るほど時間がある。いつもならアイドル現場行こうかと思うところだけど、なんだかそうでもない気分が続いた。フィジカル的にちょっと影響が出てしまったり、じゃあそれなら自分の中で新しい刺激が欲しいというのが正直なところだった。金曜が近づく度、次の週末何しよう?と色んなジャンルを探していた。どハマりしている怪奇!YesどんぐりRPGやらトム・ブラウンやらのネタをボケーっと観てバカウケする日々。

 

そんな中で、メンバー・Yes!アキトさんのスケジュールを何気なく見た。そうしたら、毎日のように何かしらライブがある!土日も平日もこんもりライブの予定が入ってるのだ。しかもだいたい安い。平日乗り切って週末ワイワイではなく、仕事終わりにお手軽摂取できる世界なのか…。

こんなにもあるなら一度は観てみたい。とはいえお笑いのライブは初めて。イロハが全く分からない。もう一度スケジュールをよく見ると、チケットを取り置きするシステムらしい。アイドルでよくあるTIGETとかのライブもあるが、それよりかは「芸人に直接DMする」というシステムが一般的なんだそう。

芸能人にDMする………??しかも何万フォロワーの人に…?DM禁止が当たり前のアイドルヲタク、このルールで流石に戸惑ってしまう。まあでも、芸人さんの予約にすると動員が諸々影響するらしく、意を決してアキトさんに「取り置きお願いします」とDMしたのだ。どうなってしまうのか…と思っていると、割とすぐにアキトさんから承知の返事が来た。芸能人がDMを返してくれた…!!

 

そして当日、開演の何時間も前に新宿駅に着いた。ライブ前ですら緊張しい自分だけど、全くの知らない世界すぎてむしろワクワクしすぎるくらいだった。

会場は歌舞伎町のハイジアという小劇場。意を決して向かってみると、びっくりするくらいオープンな雰囲気だった。受付の方も優しく丁寧で、「アキトさん予約の~」と伝え料金を払って入場。ここはアイドル現場と同じムーヴだけど、初めてにしてはハードルがめっちゃ低かった。こうして僕は「扉」を開いたのだ………。

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いよいよ開演する。アキトさんや吉住さんはテレビで見る方なので知っていたが、初見の芸人さんがほとんどだった。この日、予習も何もせず行ったが、芸人さんはただただ笑わせにくるし、客である我々は単純に「笑う」だけすれば良い。しかも笑えば笑うほどオイシイ、だから変な気遣いもない。心のままに笑っていい。声出し禁止で押さえつけられた世界でこの2年くらい過ごしてきたが、思いっきり声出して笑って楽しんでいい空間があるんだ、ということを知った。

この日は20組くらい出て公演は2時間、でも1ネタが3分とかだからポンポン進んで行くのが心地良いしあっという間。初めてのお笑いライブを終えた後は、なんだかまっさらな気持ちだった。楽しかった~とか、終わった~とか、疲れた〜とか、色々当てはめるけど何にも当てはまらない。そういう感情を超越して自分の心の中がスッキリしてしまったようだ。オールクリア。問題なし。迷いが消えたのだ。

帰って、出た芸人さんのTwitterを調べる。サノライブさんはハロヲタだったのか!寺田寛明さん同じ現場行ってるじゃん!ジグザグジギーの池田さん、Juice=Juiceの前後のラジオでずっとハロプロの話してる!新しいヲタ仲間を見つけたかのように嬉しかった。

 

起きて翌日、いつもよりコンディションがいい。笑うことはやっぱり健康に良いみたい。こうして「扉」を開いてしまった自分は、翌日も、その翌週も、その翌月もお笑いを見に行った。翌日に行ったのは怪奇!としてのライブ。翌週はもう一つどハマりしてるトム・ブラウンが出るライブ。憧れの芸人さんが見れた嬉しさもあるけれども、それ以外で出た芸人さんもテレビでよく見る方(鬼越トマホークネルソンズインポッシブルヨネダ2000Everybodyなどなど)だったりで、こんな近いところでお手軽に観ていいの!?となっていた。そんな方々を、ライブが終わってテレビで見るとちょっとハナタカになった。

知らないなりに考えたのは、お笑いもやっぱり「ライブこそ命」な世界なんだと思う。どんなに売れっ子な芸人さんでも、普通に吉本の劇場に出てる。売れっ子が「あいつ面白いんですよ」とネクストブレイクの芸人を出演させたりする。あくまでテレビとか大きい会場でのライブがゴールとかじゃなくて、地道に低姿勢な世界なのかな、とも感じた。


その間でR-1グランプリがあった。初めてのハイジアでのライブのとき、出演者の方の多くがR-1の準決勝を控えていた。

今までお笑い賞レースは結果だけ見ておしまい程度だったが、こうなると流石に見逃せない。結果的には寺田さんと吉住さんが決勝進出、アキトさんが敗者復活で決勝へ。

決勝は当然食らいつくように観た。あの日見た人が地上波ゴールデンに出てる!しかも売れっ子になるかもしれない…。特に、吉住さんはライブで観たネタが決勝ネタだった。ライブでネタのウケを測って(調整、というらしい)大事な場面でぶつける、そのプロセスを体感できたのも大きかった。

結果、お三方と怪奇!のサツマカワRPGさんは敗退となってしまったが、良い思い出程度に楽しんでいる舞台裏Twitterなんかも観ながら、ああ、出れて良かったねぇ…!!と熱い気持ちになっていた。

 

R-1翌日、サツマカワさんが出るライブを観に行った。「あ゛ー、またやり直しだー!!!」とか悔しがる姿がリアルだったが、楽屋でこうだったとか、この日出た芸人さんがZAZYと同期だったとか、そういう興味深い話が聞けて、自分の中のR-1グランプリ2022がさらに面白い体験になった。

今、この文章を書きながらトム・ブラウンのPodcastを聴いてるとサツマカワさんのR-1の話をしていた。ライブで腹抱えて笑ったヤーレンズさんの話もしている。こういう芸人同士の関係性が一つ一つ見えてくる体験もずっと面白い。

 

本当に面白い世界を知れた。お笑いを知って良かった。