かのでぃー備忘録

ハロヲタのひとりごと。Twitter→@kanodi_

推しメンだったあの子の話

昨日(6/19)、川越CLEAR'Sの配信ライブを観た。自粛期間明けで再始動して初のライブ。ライトを浴びる現メンバー2人は、まるで希望の光が差しているかのようだった。

自分自身も川クリのライブはすっごい久しぶりに観た。同時に、メンバーにはたくさん仲良くしてもらったな、やっぱり大切な場所だな…とか、なぜか涙が出る程に想いがあふれてしまった。

考えてみたら今までの川クリに対するアレコレ、記録はしていても細かく書いてなかったような気がする。だから自分が川クリに対する気持ち、特に推しメンだったあの子の話を、包み隠さず書いてみようと思う。

 

2018年秋、主現場解散直後で意気消沈してた時期、運命的に川クリに出会った!という話は何回か書いてるので割愛。その時にチェキを撮った子がそのまま推しメンとなった訳だけども、「今までに推したことが無いタイプだなー」と思った。そして「アイドルとして活躍して伝えたい事は何なんだろう?」という問いが同時に浮かんだ。彼女はアイドルらしい性格でもなかった。アニメとゲームが好きで、ニコ厨で、ツイ廃で…。歌もダンスも決して上手くはなかった。人気も苦戦して、専ヲタも「10人もいかなかった(本人曰く)」という感じだった。だからこそ、その答えを探りたかった。それが彼女を推す一番の理由だった。(前職を辞めてアイドルになったメンバーも複数居たので、グループ全体にその答えを求めたかったのもある。)

 

でも彼女はアイドルに一生懸命だった。学校行事以外でライブを休んだことはなかった。学校終わってそのまま渋谷の方までレッスンに通ってた。私服イベントはオシャレしてた。自撮りもたくさん撮ってた。イラストが得意だから、チェキやメセカはすごく綺麗に書いてくれた。ブログも毎日凝って書いてた。ライブで見つけたらニヤニヤして指差してくれた。ハロウィンライブのときは真っ先にお菓子(かっぱえびせん)くれた。人気上げるためにもたくさん考えてて「特典会でずっと立ってるままで終わりたくない」とか、そういう悩みもたまに見せてた。

チェキで話すときも頭すっからかんにして話せる相手だった。毎回どうでもいいことを話してた。「Twitterのアイコンがかわいい」とか、野外イベントで「虫飛んできた、虫あげるよ」とか、寒すぎてチェキが真顔になってて「じゃあ次は真顔で撮ろうね」とか、1ヵ月空いてクリアーズのポーズ忘れてて怒られたりとか。2018年の最後も、2019年の最初も、令和の最初も彼女だった。

推しメンとはいえ「好き」とはまた違う、どちらかといえば「良い友達」の感覚だった。推してて楽しかった。気負いもせず、重くなったりもせず。自分の弱さもポロっと出せるくらいに心許してた。ホント楽しかったな。そういう感覚。

 

たくさん現場に連れてってくれた。老人ホームのお祭りに1人で突撃したり、バスの存在知らずに駅から30分田んぼのど真ん中歩いて行ったり、北風で感覚無くしながら自転車40分こいで行ったり、初めてのファンミで2時間前から会場近くの駅のサンマルクで超緊張したり、いも恋とか食いだおれながら会場向かったり…。その先には必ず彼女が居たし、ライブみて特典会で適当なこと話して笑って…ライブが終わった後は全て許せてしまってた。(これを"クリアーズ現場後のあたたかい気持ち"と呼んでいる)

 

去年の今日、ほんっとに珍しく行った木曜定期。これが彼女に会った最後の日になってしまった。たまたまMCの企画・進行が彼女の日だった。好きな曲もたくさんやってくれた。チェキのとき「最近ハロプロの動画見たんだ。好きな人が好きなものは見ておかなきゃと思って」とか言い出して、なんて良い子…と感動してしまった。この日は珍しくハートのポーズを作った。ありがちなのに彼女とは一回もやったことなかった。「だいすき」とか書かれてるのも、今までなかった。

 

それから10日くらい、次に行ったライブのときから彼女は休業することになった。そして、そのままふわふわとグループを辞めてしまった。メンバーも困っていた。自分もすごく困った。崩れる怖さを知っているから、いろいろ察しはしたけど。他のメンバーに「元気出しなよ!」とか言われて、泣きそうになる自分が居た。

彼女が辞めてしまってからは、ずっとライブに行ってた。新しい推しを決めた!としても、「ホントにこれで良いのか?」とずっと悩んでて…そのモヤモヤが晴れたのがつい最近だった。

 

メンバーは急増したのも束の間、半年で5人も辞めてしまった。素行不良で仕方なく辞めたり、円満に卒業したのもあったけど、彼女と同じように2人が急に辞めてしまって…この脱退劇には流石にひどく悩んでしまった。誰が悪いのか。何がそうさせたのか。大人が悪いのか。加熱傾向にあった現場が悪いのか。SNSが悪いのか。メンバーが悪いのか。自分が悪に加担してしまったか…それこそ最後の会話じゃないけど、自分を見失わせてしまったか…。答えも出ないのにたくさん悩んでしまって、ふとした時に思い出しては悩みすぎて頭痛くなってた。

ストレス感じながら趣味するのは違う、と思って…すごく残念だけど…現場から離れることを決意した。予約していた生誕祭もすっぽかしてしまった。未だに本人に言えてないくらいホントにホントに申し訳なかったけど、その後ライブ荒れましたツイートを見かけて、「ああ行かなくて良かったな」と思ってしまったのも、これまたすごく残念な話だった。

 

…冒頭の話題に戻るけど、昨日の配信ライブはすっごく良かったの。たぶん雰囲気に飲まれず、気持ちをフラットにして見れたからだと思うけど。みんな輝いてた。ついうっかり見てしまうインスタライブでも未だに歓迎してくれたり、まだまだ覚えてくれてるんだな…って、この自粛期間に少しずつ気持ちが戻ってきている気がします。

 

「戻ってきて」とは微塵にも思わなかった。本人も消したいだろうし、グループとしても消したいだろうし…。

ただ、このまま自分の中で「なかった事」にしたくなかった。確かに自分の中に存在した、大切な大切な推しメンだった。本人の中でも世間的にも「なかった事」にされてしまっても…「貴方は確かに私を支えてくれた」という事実はこの先も自分の中にあたたかく残り続ける、はず。